伊仙町地域おこし協力隊・宮出博史さん
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住所 | 大島郡与論町 |
移住した年月 | 2007年1月 |
移住前の住所 | 埼玉県出身 |
家族構成 | 夫、息子(2歳) |
ブログ・HP |
出身地である埼玉県の高校を卒業後、東京の服飾の専門学校へ行きましたが、都会の暮らしやこれからの人生に疑問を抱き、1年で中退し、沖縄や北海道など各地を季節労働や牧場の住み込みをしながら放浪しました。
放浪中、1年ほど沖縄県の与那国島で暮らしていた時に、腰をすえて自然な暮らし方を追求したいと思いはじめ、新天地を求めてまた旅に出た所、たまたま立ち寄った与論島に安い空家があり、仕事もたまたま見つかったので、これは縁があると思い、移住をしました。
最低でも5年は暮らそうと決めて住み始め、ちょうど5年目の年に与論で暮らしていた人と結婚しました。
特に良かったと思う事は、子供をのびのびと育てられる事です。家を出てすぐ、自然がたくさんあり海も近いので、空気のきれいな所で過ごせるのはありがたいです。また、小さな島の割に若者のUターンも多く、移住者も多いので、友達もでき、初めての子育てでもたくさんの協力者がいるので心強いです。
与論の人は移住者に対して閉鎖的な所が無く、おおらかで人懐こくて開放的です。島に住んでから、「与論に来てくれてありがとう」と何度言われたかわかりません。与論の人の優しい心に何度も涙しました。知っている人でも知らない人でも、与論人でも旅人でも、気軽にあいさつを交わし、会話をします。そんな「島中が家族」の様な雰囲気が私は大好きです。
与論は南の島、海のきれいなリゾート地で、島の人は皆優しい・・・というイメージが強いと思います。もちろんその通りですが、期待ばかりして住まない事です。誰にでも表と裏はありますし、どの地域にも良い面、悪い面があるという事。与論の場合も離島ならではの人間関係の難しさ、物資の不足や医療面での不便など、問題とすれば問題となる面はたくさんあります。
けれどもそれ以上に人のあたたかさ、海の美しさ、のんびりと流れる空気は魅力的でかけがえのないものです。与論という土地が、自分に合っているかどうかは住んでみないとわからないですから、空家があったら「とりあえず」のつもりで住んでみたら良いと思います。
仕事はそのうち見つかります。1年で与論を去る人もいれば、いつのまにか10年・・・という人もいるので、気軽な気持ちで来たらいいと思います。もし、運良く空家が見つかったら、ぜひその縁を大切にして下さいね!