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2023.03.29 鹿児島移住ネット編集部

【三島村編】43市町村どこにしよかな? かごしま移住旅日記

  • #かごしま移住旅日記

鹿児島県に移住検討中のサクラさんが、県内のどこに住もうかな?と43市町村をリサーチ。まちの魅力や基本情報から、交通手段、学校、医療機関、買い物環境、移住支援策までを調べた移住検討レポートです。

サクラさん……夫婦と5歳の子の3人暮らし。実在の人物かどうかはヒミツ!

竹島 佐多浦放牧場

三島村の基本データ

三島村ってどんなとこ?

黒島、硫黄島、竹島から成る三島村は、種子島や屋久島よりも鹿児島県本土に近い位置にありながら、アクセスするには鹿児島港から「フェリーみしま」で約3時間を要し、手つかずの自然が残る村です。牛の放牧風景、力強い火山、豊かな植生など、それぞれの島に特徴ある景観が広がっています。村独自の定住促進助成金制度を設けるなど、以前から移住者の受け入れに積極的で、平成2年の制度開始以来、令和3年までのあいだに累計83世帯233人が移住しています。

面積

31.23㎢(鹿児島県41位)

人口

359人(2022年4月、鹿児島県43位)

温泉源泉数

5本

ココに注目!

三島村・鬼界カルデラジオパークに認定(2015年)

隣接の市町村

なし

三島村の交通手段は?

各島に公共交通機関はなし。自家用車があると便利

各島内にはバスやタクシー、レンタカーはなくレンタサイクルのみあります。移住する場合は車を持ち込んだ方が便利。海が近くさびやすいので中古車で十分のようです。3島間の移動は、本土と各島をつなぐ村営定期船「フェリーみしま」が、週4便程度運航しています。

三島村の学校は?

自然豊かな環境で、少人数ののびのびとした学校生活

小・中一貫教育の義務教育学校が、黒島に2校、硫黄島・竹島に各1校あります。学校教育現場では、豊かな自然の中でそれぞれの個性を生かした、少入数編成の心の通った教育が展開され、リモートで村内の学校との合同交流学習が行われたりしています。

ICT教育など実践的学習へのフォローが手厚い

三島村の学校では、教育内容の多様化や情報化にともなって、パソコン教室等の特別教室も充実が図られています。また少人数なのでタブレット等ICT端末を使うような実践的授業では、児童生徒一人ひとりに丁寧な指導・対応がしやすい環境です。

中学卒業と同時に島を離れる

三島村に高校はありません。中学校を卒業すると島立ちし、村外の高校へ進学します。

三島村の医療機関は?

医療機関は診療所のみ

村内4ヶ所(各集落)に診療所があり、現在鹿児島赤十字病院の医師が巡回診療しています。また万一の場合に備え、ヘリや漁船などで緊急搬送ができる体制があります。

三島村の買い物環境は?

本土からの取り寄せやネット通販が主

島内に小さな商店が4軒ありますが、食料のほとんどは本土からの取り寄せになります。船賃軽減のために、地区単位でまとめて業者に発注するシステムがあります。

三島村の金融機関・郵便局は?

村内には郵便局のみ

各島内に銀行はありませんが、すべての地区に郵便局があり、現金の預け入れや引き出しができます。

硫黄島 東温泉

三島村の魅力はココ!

のどかな放牧牛の景色と生い茂る大名竹の島「竹島」

鹿児島港からフェリーみしまに乗り込み約3時間。最初に到着するのが「竹島」です。島全体が竹に覆われた畜産の盛んな島で、200mほどの山々のふもと一帯に放牧牛が草を食むのどかな風景が見られます。島の代表的特産品はもちろんタケノコ。5月頃収穫される「大名筍」は柔らかく風味豊かで煮るもよし、焼くもよし。いろんな魚も釣れ、釣り好きにもおススメの島です。

野生のクジャクが闊歩する火山島「硫黄島」

鹿児島港を出発したフェリーみしまが竹島の次に着岸するのが硫黄島(竹島から約40分)。メディアでも取り上げられることの多い島で、今なお噴煙を上げる硫黄岳、野生のクジャク、海辺の野趣あふれる温泉、島から湧出する温泉の影響で周辺の海が七色のグラデーションに染まるのも有名です。主な産業は畜産と漁業。三島村を構成する3島のうち、硫黄島のみセスナ機でのアクセスが可能です(毎週月・水曜日、要予約)。

「ミニ屋久島」の異名を持ち、貴重で豊かな植生を育む「黒島」

鹿児島港を出発したフェリーみしまが竹島、硫黄島ときて最後に着岸するのが黒島(硫黄島から約1時間)。3島のなかでいちばん面積が広く、三島村の人口の約半数がこの島に暮らしていて、東西に大里と片泊の二つの集落があります。標高622mの櫓岳を最高峰に500m級の山々がそびえ、無数の滝や多様な植生が見られる環境は、まさに「ミニ屋久島」。産業は、畜産や漁業が多く、三島村のブランド焼酎を製造している焼酎蔵もあります。

移住・定住・子育て支援が手厚い

三島村は移住者の受け入れに積極的で、55歳以下のU・Iターン者に対し、報償として一人世帯で30万円、二人世帯で50万円または子牛を一頭支給しているほか、移住後3年を限度に、一人世帯月額8万5,000円以内、二人世帯月額10万円以内の助成金を用意。移住して新しい仕事や生活を始めるのに心強い支援です(助成を受けるには審査等あり)。また、出産祝い金も第1子が10万円、第2子が20万円など手厚く用意されています。

三島村の魅力まとめ

竹島、硫黄島、黒島とどれも特徴があって魅力溢れる島々です。共通するのは、都会ではなかなか身近に感じることができない雄大で力強い自然が日常にあるということ。また、思い立ったらすぐ釣りスポットへ行ける点は釣り好きにはたまらないと思います。 移住・定住・子育て支援が充実していて、ゆったり流れる時間と大自然のなかでのびのびとした子育ても叶いそう。まずは実際に足を運んで、自分に合う島があるかどうか、暮らすイメージができるかどうかなどを検討してみることをおススメします。

三島村の移住支援策・注目TOP3

定住促進事業

年齢55歳以下の定住該当者に、報償、助成金、支度金が支給されます(審査あり)。 報償は、農業、水産業等自立の目的で村の活性化に寄与する者の定住該当者に対して1人世帯30万円、2人世帯以上50万円又は子牛一頭を支給。 助成金は、3年間を限度に、1人世帯月額8万5,000円以内 2人世帯(配偶者含む)月額10万円以内を支給(子どもがいる場合は別途の支給もあり)。 支度金は、フェリーみしまの航送料か、10万円のいずれか低い額を支給(一回限り)となっています。

>I・Uターンの助成制度

出産祝金支給事業

出産前1年以上村内に居住し、かつ住民登録をした人が出産した場合に、出産祝い金が支給されます。 第1子は10万円、第2子は20万円、第3子は30万円、第4子は40万円、第5子以降は1人50万円となっています。

>I・Uターンの助成制度

定住促進対策資金貸付

定住促進事業に該当し、村内に1年以上住所を有する人を対象にした貸付制度です。 貸し付けを受けられるのは、経営安定化資金として150万円以内。 貸付利率は年1%、償還は10年以内(うち2年据置)となっています。

>I・Uターンの助成制度

ジャンベ演奏風景

【三島村編】
大地の公園「ジオパーク」に暮らす! 移住前にはしっかり情報収集を

三島村の島々は、屋久島や奄美大島などに比べると知名度は低いかもしれませんが、鬼界カルデラという大昔の大噴火の歴史が刻まれた貴重なエリアで「三島村・鬼界カルデラジオパーク」にも認定されています。また、仮面神が登場する伝統行事「八朔太鼓踊り」や、近年根付きつつあるアフリカの楽器・ジャンベの演奏など文化も面白いです。一方で、医療環境や買い物環境など離島ならではの不便さもあります。役場の移住担当者や住民、先輩移住者などから、暮らしのリアルについて情報収集をしておくのは重要かもしれません。

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