南さつま市_神園一俊さん
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住所 | 瀬戸内町 加計呂麻島 |
移住した年月 | 2011年6月 |
移住前の住所 | 神奈川県 |
家族構成 | 単身 |
ブログ・HP | ブログ『加計呂麻島と水色カブと砂浜と‥たまには来ちゃえばいいんじゃない?』 |
青い海への憧れから、海洋学校に進み、ダイビングインストラクターとなり、アジアの小さい島々で、海の仕事をしてきました。島での生活は、刺激的で、自然と一体で、大雨が降ればシャワーを浴び、電気は最低限の使用だけという究極のエコライフを送っていた時もあります。こんな経験から、自然に囲まれた生活をしたいと思い、永住できる島を探していたとき、友人のいる奄美へ来て、加計呂麻島に惚れてしまいました。
移住の準備を進めているときに、加計呂麻島で「地域おこし協力隊」の募集を偶然見つけ、これから住まわせていただく島の為に、何かしたいと応募。そして、「地域おこし協力隊」となり、雇用不足で、若者が都会へ流れてしまう現状や伝統を守り受け継ぐ方々の高齢化を知り、ご高齢の皆様には少しでも楽しい時間を持ってもらう活動。温暖な気候を利用した果樹などの農業参入の方々の応援。修学旅行生を家庭に受け入れ、島の自然を感じてもらう「民泊」の実施の為の準備などを軸にやっていきたいと思っています!!
任期が終わるまで後2年、終わった際には、パッションフルーツなどの農業に従事したいと考えています。
お祭りは、伝統を守って各地の集落で行われます。準備に何日もかけたり、当日は相撲を取ったり、踊ったりと集落一丸となって盛り上げ楽しみます。そして、子供の行事と思っていた運動会は、大人も一緒になって“考え・作る”運動会となっており、ソテツの実を投げたりするなど、土地柄が出ていて面白いです。
行事が大好きな私は、本当に島の生活を満喫しています。ちょっと歩けば海があり、亀や魚がすぐに見れ、夜になれば空いっぱいの星が贅沢にも独り占めで見られます。鳥の鳴き声、波の音、雨の音まで優しく癒されます。車の行きかう音しか聞こえない横浜の自宅には、もう戻れません。時々運転中にイノシシに会うのも楽しいです。(畑を荒らすので悪者ですが・・・)
そして、何より住民の方々に助けていただいて充実した日々を送れているのだと思います。引越し当日は、綺麗に大掃除して出迎えてくださいました。突然きた都会の者に食べ物をくださったり、生活のことを教えてくださったり、親切で涙がでます。1番は、やはりそんな皆さんに会えたことです。本当に恵まれていると思います。
どこの田舎も同じだと思います、少子高齢化が進み集落の維持・管理が難しくなってきていると思います。移住者は、まず、集落へ一生懸命に協力することが必要となってくると思います。
定年退職して、ゆっくりのんびり・・・とお考えの方、60代はまだまだ若者です。集落の草刈りなどには率先して参加しなければならないでしょう。都会の人付き合いがイヤで人口の少ない静かな田舎へ・・・とお考えの方。少数の住民だからこそ、人と人との付き合いも深く、助け合っていくことになります。人付き合いもせず、自分だけ静かに暮らしたい方へは島暮らしはオススメできないかもしれません。
住まわせていただく気持ち、受け入れていただけることへの感謝を持って豊かな気持ちで生活していきたいです。