【屋久島町編】43市町村どこにしよかな？ かごしま移住旅日記

鹿児島県に移住検討中のサクラさんが、県内のどこに住もうかな？と43市町村をリサーチ。まちの魅力や基本情報から、交通手段、学校、医療機関、買い物環境、移住支援策までを調べた移住検討レポートです。

サクラさん……夫婦と5歳の子の3人暮らし。実在の人物かどうかはヒミツ！

屋久島町の基本データ

屋久島町ってどんなとこ？

屋久島町は、東北の白神山地とともに日本で初めて世界自然遺産に登録された「屋久島」と、その西北西約12kmにある「口永良部島（くちのえらぶじま）」の2島から成るまちです。屋久島には九州最高峰の宮之浦岳を筆頭に標高1,000m以上の山々が連なっており、「洋上アルプス」とも呼ばれています。
まちには全部で26の集落がありますが、簡単に行き来できなかった時代が長く、集落ごとに方言が違ったり、同じ行事でも日にちやしきたりが違ったりと、それぞれ独自の文化に触れることができます。
近年は移住者が多く、若い人たちの活気が溢れるようになりました。UIJターンの方々がオープンしたカフェなどのお店にも要注目です。

面積

540.48㎢（鹿児島県4位）

人口

1万1,698人（2022年4月、鹿児島県23位）

温泉源泉数

22本

ココに注目！

1993年日本初の世界自然遺産登録

隣接の市町村

なし

屋久島町の交通手段は？

移住するなら普通免許は保持していたい

公共交通機関として路線バスがありますが、本数は多くないため自家用車は必須となりそうです。

口永良部島へはフェリーで約1時間35分

屋久島の西北西約12kmの場所にある口永良部島へは1日1便のフェリーで行くことができます。

屋久島町の学校は？

自然に恵まれた教育環境

屋久島町には小学校が9校、中学校が4校あり、多くの学校が海や川の近くで、1,000m級の山々を背後に控えるような環境です。
小学校7校、中学校3校でスクールバスを運行しています（乗車要件有）。

公立高校は屋久島に1校

高校は、屋久島の宮之浦地区に県立屋久島高校があります。普通科と情報ビジネス科があり、普通科のなかに「環境コース」が設けられているのが特徴です。口永良部島は小中併設校のみなので、中学校を卒業すると島立ちすることになります。屋久島には私立の通信制高校もあります。

屋久島町の医療機関は？

中心地区に総合病院がある

町内には、産婦人科や小児科も備えた総合病院をはじめ、個人病院や町営診療所等があります。口永良部島では、出産にかかる旅費や宿泊費の一部補助があります。

屋久島町の買い物環境は？

生活に必要なものは屋久島の島内で揃う

スーパーやホームセンターは主に宮之浦地区や長峰地区、安房地区にあります。そのほかの地区・集落には個人商店があるところもあります。口永良部島にも小さな商店があります。

屋久島町の金融機関・郵便局は？

主要地銀の支店は宮之浦地区に

鹿児島銀行、南日本銀行が、まちの中心地区である宮之浦地区にあります。郵便局は複数軒あり、島全体に点在しています。口永良部島は簡易郵便局のみになっています。

屋久島町の魅力はココ！

国内外からの旅行者を魅了する、圧倒的大自然！

訪れる人を魅了して止まない世界自然遺産の島・屋久島。なかでも樹齢2,000余年～7,200年と推定される巨木・縄文杉は圧倒的な存在感です。ほかにも映画「もののけ姫」のイメージモデルとなった「苔むす森」や、「千尋の滝」「大川の滝」など迫力のある滝もあちこちでみられます。海水浴はもちろん、シュノーケリングやスキューバーダイビング、釣りなどが楽しめる美しく豊かな海も広がるまち。
火山島らしい力強さがみなぎる口永良部島も、手つかずの自然がいっぱいです！

集落めぐりが楽しい

屋久島町には26の集落があります。道路が整備されていなかった頃は、隣の集落へ船で行かなければならないほど往来が容易ではなかった背景もあり、それぞれに集落独自の文化が残っています。個性豊かな伝統行事だけでなく、温泉があったり、大きな岩が随所で見られたり、味わい深い港町の風景があったりと、環境もそれぞれに魅力いっぱい！ 集落めぐりを楽しんでみるのもおススメです。

屋久島型ESD教育

1993年に、日本で初めて世界自然遺産に登録された屋久島。町の学校では屋久島型ESD（Education for Sustainable Development）教育という持続可能な開発のための教育が、10年以上前から行われています。
屋久島の豊かな自然のなかでの楽しい体験活動、そこから見えてくる環境課題の探求、Web会議システムを活用した他校との意見交換など、貴重な自然を肌で感じ学びを深められるのは、世界自然遺産の島・屋久島ならではです。

温泉の恵みもある

屋久島も口永良部島も温泉が湧出しています。特に観光スポットとしても有名なのが「平内海中温泉」。海の中から湧き出ている珍しい温泉で、1日2回、干潮の前後約２時間のみ入浴が可能です。ほかにも白谷雲水峡近くにある温泉や、集落の公衆浴場的な温泉など様々。口永良部島にも温泉施設が複数軒あります。

屋久島町の魅力まとめ

太古を感じさせる圧倒的な自然がいっぱいの屋久島町。1,000m級の山々が育む滝や渓谷、川や海は、時には心に迫り、また大きく包み込んでもくれます。大自然でのアクティビティや癒やしを満喫できる日常、そしてそれを次の世代につなぐための熱心な環境教育があるのは、屋久島町の大きな特徴です。集落をめぐれば、自然や人、文化の豊かさをますます感じられるはず。

屋久島町の移住支援策・注目TOP3

移住促進家賃等補助制度

移住及び定住の促進により少子高齢化、人口減少の抑制及び地域活性化を図るため、屋久島町へ移住しようとする人の住宅の賃借等に係る費用に対し補助が出ます。

>移住促進家賃等補助制度

移住者住宅取得事業等補助金

定住を目的として屋久島町に移住する人を対象に、住宅の取得・改修にかかる経費や、移住する際の荷物・車の運搬料について補助があります。

>移住者住宅取得事業等補助事業

子ども医療費助成事業

18歳に達した最初の3月31日までに、各健康保険法の規定により支払った保険医療費個人負担額が全額助成されます。ただし、付加給付や高額医療費が支給された場合は、その分を控除した額が助成されます。

>子ども医療費助成制度

【屋久島町編】
生活環境が都市部とは違う！ しっかり下調べと準備を

「子どもがのびのび楽しそう」「精神的に満たされる、イライラしなくなった」「空気と水が良い」移住体験者からそんな声が聞こえてくる屋久島町。一方で、「湿気が多くものがかびやすい」「虫対策が必要」「除湿器が欠かせない」など、実際に暮らして気付くことも多いようです。
買い物環境に不便はなく暮らしやすいまちですが、求人は都会ほど数や種類も多くありません。町では「暮らし体験住宅」もいくつか用意しているので、そういった制度を活用して、じっくり準備を進めていくのもおススメです。